活動レポート・表彰/受賞報告

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Hatsumeiひろしま 10月号  

目次

特許庁における申請手続及び発送手続のデジタル化について

 標記に伴うシステムリリース予定
   ・申請手続のデジタル化:令和6年(2024年)1月※
   ・発送手続のデジタル化:令和6年(2024年)3月※
    ※実際のサービス開始は関係法令の施行日となります。

1.申請手続のデジタル化の概要

  No.87で紹介した「不正競争防止法等の一部を改正する法律(令和5年6月14日法律第51号)」についての記事のうち、(2) コロナ禍・デジタル化に対応した知的財産手続等の整備に関連するものです。

  施行後は、特許庁に提出する申請書類のうち、現在電子申請ができない全ての申請書類について、原則として電子申請が可能となります。新たに電子申請が可能となる申請を「電子特殊申請」と呼び、電子特殊申請は、特殊申請機能を用いて、書誌情報を入力した「送付票」を作成し、その送付票に申請書類、及び当該申請書類と共に提出すべき物件があれば「添付書類」としてPDF形式で添付の上送信します。

 詳しくは、下記URLを参照

 https://www.jpo.go.jp/system/laws/sesaku/shinsei_digitalize.html

.発送手続のデジタル化の概要

   特許庁からの書面発送手続のうち、申請人からの要望の高かった書類について、オンライン発送を可能とする機能をインターネット出願ソフトに追加されます。

(対象書類)

 特許(登録)証、年金領収書、自動納付関係通知、商標更新申請登録通知移転登録済通知、識別番号通知包括委任状番号通知

  詳しくは、下記URLを参照

 https://www.jpo.go.jp/system/laws/sesaku/hassou_digitalize.html

青少年育成事業に関するお知らせ

❒ 第72回備後地区生徒児童発明くふう展「審査会」&「表彰式」開催

審査会は9月7日(木)に開催され、各地区(三次、庄原、府中、三原、尾道、福山)より応募のあった作品110点(小学生:64点、中学生:46点)から、厳正な審査の結果、個人賞18名、モビコン特別賞5名、優秀賞6名、団体賞7校が入選しました。最優秀賞の「松本賞」には、尾道市立西藤小学校・山﨑真琴さんの「SKY PATROL」、「佐藤賞」には、英数学館中学校・工藤颯人さんの「玄関用ドアノブ設置型防犯装置」が受賞されました。表彰式は、9月16日(土)に福山市役所において開催されました。作品展は、福山、尾道、三原、府中、庄原、三次と巡回し、入選作品は広島県展の審査会(10月12日)に出品されました。

❒ 第70回呉市児童生徒発明くふう展「審査会」&「表彰式」開催

審査会は、9月11日(月)に開催され、作品84点(小学生:43点、中学生:41点)から、厳正な審査の結果、特別賞12作品、モビコン特別賞6作品、努力賞8作品が入賞しました。呉市長賞は、呉市立三坂地小学校・中居宏太さんの「楽しく、かんたん、リサイクル」、呉市立明徳中学校・古本健さんの「エコパテ たれナイス! 」が受賞しました。表彰式は、9月30日(土)に大和ミュージアムにおいて開催されました。

❒ 第33回東広島市児童生徒発明くふう展「審査会」開催

審査会は、9月27日(水)に開催され、作品51点(小学生:48点、中学生:3点)から、厳正な審査の結果、特賞11作品、モビコン特別賞6作品、努力賞20作品、団体賞2校が決定されました。最優秀の佐竹賞は、東広島市立小谷小学校・堀想玄さんの「安全スティック」が受賞しました。堀さんが在籍する小谷小学校には、佐竹利彦発明奨励金より金一封が贈呈されました。

❒ 令和5年度広島市児童生徒発明くふう展「審査会」開催

審査会は、9月28日(木)に開催され、応募作品105点(小学生:62点、中学生:43点)から厳正な審査の結果、特賞16作品、モビコン特別賞12作品、優秀賞12作品、団体賞2校が決定されました。 広島県発明協会会長賞には、なぎさ公園小学校・光見崇宏さんの「スパット辞典」、広島大学附属中学校・佐賀幹介さんの「定時学習開始装置」が受賞しました。

表彰式は、10月22日(日)14時30分~、5-Daysこども文化科学館1階アポロホールにて開催予定です。

❒ 第44回広島県未来の科学の夢絵画展「審査会」を開催

審査会は、9月29日(金)に広島発明会館4階研修室で開催しました。今年は12名の審査員の方々にご尽力いただきました。小学校765点、中学校336点の応募があり、その中から特賞、金賞、銀賞、佳作、努力賞、団体賞を選出いたしました。子どもたちの夢とアイデアあふれる作品の展示は11月17日(金)、18日(土)、19日(日)、5-Daysこども文化科学館にて行われる予定です。

❒ 2023年度 第11回全国少年少女チャレンジ創造コンテスト全国大会出場のお知らせ

「2023年度少年少女チャレンジ創造コンテスト広島県大会」の結果、広島県は2チーム(東広島市発明クラブ・幟町中学校)とも、全国大会への出場が決定いたしました。

◆日程 : 2023年11月25日(土)10時-17時(予定)

◆会場 : Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)愛知県常滑市セントレア5-10-1

また、公開WEB投票を10月24日(火)-11月13日(月)の期間、はつめいキッズHPにて実施します。

【はつめいキッズHP】http://kids.jiii.or.jp/   ぜひご投票ください!

❒少年少女発明クラブ活動報告

◇広島少年少女発明クラブ 

基礎コース 9/3「アイディア開発の基礎②とアイディア工作~班対抗ビー玉ラリー~」

9/10「アイディア開発の基礎③」 9/24「アイディア開発工作 『プロペラカー』」   

完成コース 9/10「初歩の電子工作①」    9/24「初歩の電子工作②」 

9/10 基礎コース「アイディア開発の基礎③」

弁理士の先生方をお招きして、知財授業を行いました。特許はどういう仕組みなのか、社会にどう役立つのかについて詳しく学びました。

9/24 完成コース「初歩の電子工作②」

ブレッドボードに抵抗やトランジスターなどをつけて電子回路を作りました。音に反応するかどうかを試したりしました。

◇呉市少年少女発明クラブ

9/2、9、16 次の作品に向けて

発明くふう展への仕上げ、出品を終え、次なる作品への取り組みを開始しました。

◇東広島市少年少女発明クラブ

新規コース 9/9「プロペラカー」製作 

継続コース 9/9「ゆっくりゴール」製作  

9/9 新規コース「プロペラカー」

初めての電気工作となる「プロペラカー」を製作しました。車体は段ボール、タイヤはペットボトルのキャップです。モーターとプロペラを取り付けて、風の力で走らせて楽しみました。

8/26 継続コース「ゆっくりゴール」

ペットボトルの中でビー玉を転がすおもちゃを製作しました。ビー玉が一段ずつ落ちるように穴が開いた板を支柱に取り付けていきます。板の傾きの調整が難しく、歯応えのある製作になりました。

◇福山少年少女発明クラブ

9/9「二足歩行ロボット」製作① 9/23「二足歩行ロボット」製作②

9/9 「二足歩行ロボット」製作①

モーターで動くロボットの製作に取り組みました。木製の足の部分はけがき線を描き、のこ引きをするなど、難しい作業に取り組みました。

9/23「二足歩行ロボット」製作②

はんだごて、ベルトサンダーやのこぎりなど、これまで使い方を学んだ様々な道具を使って、ロボットを完成させました。早くできたクラブ員は、ロボットを動かして楽しんでいました。

最近の話題を考える“知財NEWS” 

弁理士法人前田特許事務所 弁理士 大石 憲一

「現在、EVの販売台数世界一を争っている「BYD」と「テスラ」の累計特許出願数の比較」 

 今回の知財ニュースは、日本経済新聞が先月21日に発表した、中国EVメーカの「BYD」と米国EVメーカの「テスラ」の累計特許出願件数を比較した記事についてです。

出典:日本経済新聞2023年9月21日記事

上図は、日本経済新聞が調査会社に依頼して作った図でテスラ創業時の2003年から2022年までの累計特許出願数と同じ時期のBYDの累計特許出願数を纏めたものです。

 テスラが20年間で836件であるのに対しBYDが1万3000件超だったそうで、20年で「約16倍」の差がついています。BYDが電池メーカで蓄電池の出願が多い、また、ハイブリッド車も作っておりハイブリッド車の出願も多い、ということを考慮しても、テスラとBYDとの間で、かなりの差があることが分かります。

 この記事で、ある弁理士は、テスラと同規模の自動車メーカであれば累計の出願数が「少なくとも10倍はあるのが普通」とコメントしており、「訴訟の多い米国で特許を多く持たない新興企業は珍しい」と言っています。そして、その理由として、テスラが生産技術とソフトに強みを持っており「生産系の技術は特許化しないことが一般的」で、その強みの生産技術を出願せずノウハウとして保有しているのだろう、と推測しています。

 しかし、この理論は、その生産技術が「公開」されないことが大前提です。テスラの場合、自社の先行する生産技術を、投資家向けイベント「Investor Day」等で積極的に公開しており(自社技術が他社より優位であることを示して株価を高めるため)、この一般論は、テスラには当てはまらないと思います。

 とすると、やはり7月号で紹介した「特許開放宣言」に基づく『革新的な知財戦略』の一環として、テスラは積極的な特許出願を行っていない、と考えるのが素直でしょう。

 仮に、これからBYDがテスラに対し権利行使をしてシェアを奪うことができれば「革新的な知財戦略」が間違えだったと判断できますが、権利行使ができずこのままの状態であれば「革新的な知財戦略」が正しいと判断せざるを得ないと思います。

 以前、テスラの知財戦略でもお伝えしましたが、現代は、知財権を「独占」する時代ではなく、知財権を「公開」する時代になったのかもしれません。

以上

■ 広島県発明協会会員対象『会員交流会』開催のご案内

今年度第1回目となる会員交流会は、株式会社モルテンのご協力により、2022年11月に完成しました同社のテクニカルセンター 『 molten [the Box] 』 の企業見学および同社の事業・商品紹介、知財の取組み等についてご説明いただきます。

◆開催日時 : 2023年12月8日(金) 14:00~16:00 (懇親会18:00~予定)

◆開催場所 : 〈第1部〉テクニカルセンター molten [the Box]

                        (広島市西区観音新町四丁目10-97-21)

         〈第2部〉 大盤振舞 できたてや!紙屋町本店 

                       (広島市中区紙屋町1丁目4-7ライラック 3F)

◆参加者    : 広島県発明協会会員(または、入会希望の方)

◆定員   : 会場参加 30名

◆参加費    : 無料 

         ※但し、交流会は4,500円程度(/1人)のご負担をお願いいたします。(当日徴収)

◆申込締切 : 11月30日(木) 

◆お申込み・お問合せ : 一般社団法人広島県発明協会  担当:栁下、吉村

           TEL 082-241-3940  FAX 082-241-4088

            E-mail info@hiroshima-hatsumei.jp

セミナーのお知らせ

 

広島知財塾 中・上級編 ※参加補助券が使用できるセミナーです。

◆第1回 攻撃的知財業務   2023年10月4日(水)    ◆第3回 契約業務  2023年12月6日(水)

◆第2回 防御的知財業務    2023年11月1日(水)     ◆第4回 最新知財判例研究  2024年1月10日(水)

◆講師 : 弁理士法人前田特許事務所 弁理士 大石 憲一 氏

◆お申込みフォームはこちら

■ 広島県発明協会事務局からのお知らせ

❐ 広島市優良発明表彰 令和5年度募集のご案内

本表彰は、広島市民の発明意欲の高揚及び企業における技術開発の振興を図るため、特許発明等を創作し、その実用化により広島市の産業の振興に寄与された方に対する表彰です。当協会は推薦機関として、優秀な科学技術功労者を広島市に推薦いたします。

本表彰は、広島市の表彰事業のため、表彰の対象者は、広島市に生活の本拠を有しているか又は発明若しくは考案に関連する事業所が広島市に所在していることが条件の一つとなっていますので、ご留意ください。

自社の技術、製品のPRや技術者研究開発者の方々のモチベーションアップにご活用ください。詳しくは、広島県発明協会事務局へお問い合わせください。

■ INPIT(インピット)からのお知らせ

❐2023年度知的財産権制度説明会(初心者向け)<オンライン配信>

これから知的財産権を学びたい方、企業等において知財部門に新しく配属された方などの初心者を対象に、特許庁の産業財産権専門官が知的財産権制度の概要を中心に、各種支援策や地域におけるサービス等をわかりやすく説明しています。◆詳細はこちら⇒https://www.inpit.go.jp/setsumeikai/index.html

■INPIT(インピット)広島県知財総合支援窓口からのお知らせ

❐(ハイブリッド)【知財契約】契約入門 

◆開催日時 : 2023年11月8日(水)   14:00~15:30

◆講師    :INPIT広島県知財総合支援窓口 知財活用アドバイザー 原田 昌博

◆お申込みはこちら⇒https://forms.office.com/r/897QPfvXun

❐(ハイブリッド)【ブランド】事例から学ぶ商標の基礎  

◆開催日時 : 2023年11月29日(水)   14:00~15:30

※1026日(水)より日程が変更となりました。

◆講師    : INPIT広島県知財総合支援窓口 知財活用アドバイザー 森本 理子

◆お申込みはこちら⇒https://forms.office.com/r/BJEe7DRy6v

❐(ハイブリッド)【著作権】「事例に学ぶ著作権」 

◆開催日時 : 2023年12月7日(木)   14:00~16:00

◆講師   : INPIT窓口機能強化事務局 総括担当 石黒 一夫 氏

❐(ハイブリッド)【意匠権】「意匠活用のポイント」 

◆開催日時 : 2024年1月26日(金)   14:00~15:30

◆講師   : INPIT窓口機能強化事務局 総括担当 

        明和綜合特許デザイン事務所 弁理士  藤掛 宗則 氏